第7回 中日本 Case Review Course 会長からのご挨拶

ご挨拶

第7回中日本ケースレビューコース開催にあたりご挨拶申し上げます。

昨今、学会はもとより非常に多くのライブデモンストレーションや研究会が日本全国で開催されております。ライブデモンストレーションではPCI手技やストラテジーに関しての討論が盛んで、特に若手の先生方には魅力的な場ではないでしょうか。中日本PCI研究会では『技術の継承』というコンセプトのもと、ライブデモンストレーションとケースレビューコースを定期開催しています。本研究会のライブは月1回高瀬クリニックで開催されているCTOライブと秋のライブコースがあり大変充実した内容で継続されています。それは日本のトップランナーの先生方の手技を間近に見られる大変に質の高いライブで、多くの方々が『技術の継承』というコンセプトを実感されていることでしょう。

さて、ケースレビューコースは毎年1回春に開催される症例検討を中心にしたコースです。このコースは『技術の継承』の他に、「臨床へのfeed backは症例から学べ」という重要なメッセージも含まれています。Evidence based medicine (EBM) が基準となっている今、冠動脈疾患治療の選択肢としてPCIはさらにその質を向上させなくてはならないいくつかの領域が残っています。その代表がCTOとLMTであることは誰もが認めることと思います。そこで今回はCTOとLMTをテーマに、数々の貴重な症例の発表と手技や合併症に関するレクチャーを設けました。ライブでは経験できないような時間をかけた討論や、成功例はもちろんライブでは見ることのできないような失敗例から学ぶことが必ず次の臨床に生かされます。そして、参加される皆さんにはこれから先のCTO、LMT手技の質の向上や臨床予後の改善につながるように『技術の継承』として何かを獲得してお帰りいただきたいと思います。一人でも多くの術者、医療関係者がこれらの手技を知り、理解を深め、携わることで最終的にPCI界全体の質の向上が達成できると信じています。そして、新たなEBMを生む大きなエネルギーになることでしょう。

本コースが皆様方の今後の診療の一助になれば幸いです。

最後になりましたが、本コース開催にあたりご尽力いただいた関係者の方々、各メーカーの方々に深く御礼申し上げます。

総合新川橋病院
心臓血管センター センター長 小山 豊

コメディカルセッションの開催にあたって

第7回中日本Case Review Course『コメディカルセッション』を開催致します。

今回のテーマはカテ室業務中の『想定外の出来事にどう対応するか』として、『インシデント・アクシデント症例』『造影剤アレルギー』『STEMI』等の症例提示や各施設での取り組みをご報告いただきます。カテ室で従事するスタッフの職種の枠を越えた有意義な意見交換・情報交換が出来、各施設の知識や工夫等をお持ち帰りいただき実際の現場で生かせるよう願っております。

コメディカル特別講演は『320列 ADCTによるSubtraction Coronary CTA』として、「Subtraction Coronary CTA」を報告いただきます。今までのCTでは冠動脈の石灰化が内腔評価の妨げとなっていましたが、この機能を活用することにより極めて質の高い評価が可能となり、適切なステントサイズ選択や治療戦略を選択出来ると考えております。
コメディカル教育講演は『造影剤アレルギーへの対応』として、時として命にかかわるような重篤な症状が現れることもあります。そんな"もしも..."のときの対応がすばやく的確に出来るよう正しい知識と方法を知り、疑問や質問も解決できる場を設けました。

カテ室は病院の中でも一番多くの職種が携わり業務を行っている場所であり、そのカテ室はチームとしての取り組みや他職種への協力や理解が非常に重要であると考えます。今回のセッションを通じて、職種間の連携と更なる医療の質の向上・チーム力アップを図れることを望んでおります。
ご参加いただきました各先生方、事務局の皆様にはご協力いただき心より感謝致します。

総合新川橋病院
放射線科 診療放射線技師 田倉 寛恵

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